骨粗しょう症

1270万人の方が骨粗しょう症に罹患

人生100年時代となりましたが、現在でも1270万人の方が骨粗しょう症に罹患しており、そしてその予備軍の方はさらに数倍いると考えられます。歳を重ねてからの骨折は、寝たきりになるリスクもあります。
90歳になっても、自分で身の回りのことが出来、好きなところへ出かけ、家族とのイベントを一緒にこなせるというのが、幸せな健康スタイルの一つとも言われています。
早いうちからの、骨のケアはとても大切です。

また、若い女性の方でも、最近の痩せてスマートなことが美しいとされる傾向から行ったBMI18以下の極端なダイエット、喫煙や過度の飲酒、10歳代での運動習慣があまり無かったことなども発症のリスクとなっています。
その他、出産後急激なホルモンの変化などから発症することもあります。
比較的やせている30代の女性を検査すると、「骨密度70代」という結果になることも珍しくありません。
この方がこのまま知らずに50代になると、どうなっていくのでしょうか?

男性においても、高齢化に伴い骨折の頻度は増えており、特に糖尿病患者さんにおいては、骨塩が下がっていない(骨粗しょう症とは診断されない)のに圧迫骨折をきたす例が珍しくなく、骨塩ではなくて骨を構成するファイバーの劣化や、女性と同じ骨量であれば男性の方が折れやすいことなどが関係していると思われます。

当院の骨粗しょう症の検査

骨粗しょう症の検査イメージ写真

当院では骨粗しょう症が疑われる患者さんにつきましては、診断をつけるための検査を行っています。
その方法は最も骨密度をしっかり測定できると言われている、腰痛と大腿骨のDXA法(デキサ法)の機器を使用しています。
さらに当院では、TBS(Trabecular bone score)という骨の微細構造を評価する解析法も併用し、FRAXというWHO(世界保健機関)が開発した、骨折リスク評価も計算し、より正確な診断を行っています。
DXA法は極小のX線を使用するので、通常のレントゲン検査に比べ被曝量は少なく、また痛みもない低侵襲な検査・測定方法になります。

骨粗しょう症とは?

骨が構造上もろくなることで、骨折しやすくなる疾患のことです。
骨量(骨に含まれるカルシウムなどの量)は、若年期をピークとして年齢とともに減少するようになります。
そのことが主な要因となって、例えば背骨がもろくなると、背骨が体の重みでつぶれたり、変形する圧迫骨折を起こしやすくなります。
そして背中が曲がったり、姿勢が徐々に悪くなっていきます。姿勢が悪くなると転びやすくなり、「骨折の連鎖」と言われる状態に陥り、寝たきりとなっていく場合もあります。

高齢女性の患者さんが多い

骨粗しょう症の特徴として、高齢女性を中心に患者様が年々増加傾向にあります。
なお全患者様の約8割は女性ですが、なかでも閉経によるホルモンの分泌バランスが変化しやすい更年期以降の女性が多いです。
これは50歳前後から骨量が急激に減少することによるもので、60歳代では20%以上、70歳代では40%以上、80歳代では60%以上が骨粗しょう症を発症しています。そして予備軍の人はその何倍もいます。

骨量の減少には、女性ホルモン(エストロゲン)が深く関わっています。
多くの女性は50歳前後で閉経を迎え、これによりエストロゲンは減少します。
エストロゲンには骨の新陳代謝に対して骨吸収のスピードを和らげる効果があるのですが、これが減少することで骨形成が追い付かなくなり、骨がもろくなります。
初期段階で具体的な症状が見られることがないため、骨折することで初めて気づいたという患者様も少なくありません。

骨粗しょう症の予防について

骨粗しょう症の予防イメージ写真

骨粗しょう症の発症原因には、加齢や閉経、遺伝以外にも、生活習慣病と同じように食事や運動といったことも関係することから「骨の生活習慣病」とも言われ、生活習慣を見直すことも予防あるいは治療のひとつと言われています。
そのため当院では、食事面や運動面についても生活指導や適切な治療方針を提案いたします。