生活習慣病

生活習慣病とは?

生活習慣病のイメージ写真01

主に、遺伝的な体質に、日頃の生活習慣が重なることによって発症する病気の総称です。
日頃、何気なく口にしている食事や、運動、睡眠、たばこ、アルコール等の生活習慣がその発症・進行に関わっている病気です。
高血圧や糖尿病、脂質異常、高尿酸血症、肥満症、大腸がん、歯周病などがあります。
これらを発症すると腎臓病をはじめ、心筋梗塞、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)、大動脈の病気などリスクが高まります。
生活習慣病は、発症してしまうとしばしば予後が不良なため、予防が重要です。予防のためには、知らず知らずのうちに繰り返している、体に良くない影響をあたえる生活習慣に気づき、一つずつ変えていくことが大切です。
当院では、このような生活習慣病対策として、生活習慣の見直しやアドバイスなど個々の患者様にとって適切とされる予防や治療を行っています。

高血圧症

高血圧症(高血圧)とは、常に血圧が高い状態を維持し続けていることを言います。
心臓は血管を通して全身に血液を送り出しているのですが、その際にかかる圧力(血液が血管を通る時に血管壁にかかる圧力)のことを血圧と言います。
心臓が収縮して血液を送り出す瞬間のことを最高血圧(収縮期血圧)、収縮後に拡張した時を最低血圧(拡張期血圧)と呼ぶのですが、測定の際はこの2つの数値を測定します。

高血圧は自覚症状が現れにくいので放置しやすくなりますが、血圧が高いままだと心臓から血液を送る際に血管に大きな負荷がかかり続けていることになります。
すると血管は硬直しやすく、動脈硬化を引き起こすようになります。
さらにそのままの状態を続けると、心筋梗塞や脳卒中、腎不全、閉塞性動脈硬化症といった合併症のリスクが高まるようになるので注意が必要です。

自覚症状がなくても健康診断などで血圧を測定する機会はあると思うので、健診で数値が高いとの指摘を受けたり、先に述べた数値を超えているという場合は、お早めにご受診ください。

脂質異常症

以前は高脂血症と呼ばれていた脂質異常症ですが、これも他の生活習慣病と同様に、遺伝に加えて不摂生な生活習慣が原因で起きることがあり、具体的には、過食・偏食、嗜好品(アルコールやタバコ)の過剰摂取、運動不足、肥満、ストレスなどが一因となっている言とわれています。

脂質異常症は、血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が過剰になること、また、善玉(HDL)コレステロールが低くなることを指しますが、元々コレステロールは体に必要な栄養分でもあります。
しかし、このバランスが崩れ血管内で蓄積されるようになると血管壁にへばりつくようになって、血管を硬直させたり狭くさせるなどして動脈硬化を引き起こし、やがて心筋梗塞や脳卒中(脳梗塞や脳出血)を発症させる要因にもなります。

なお脂質異常症も他の生活習慣病(糖尿病、高血圧症など)同様に自覚症状は現れにくく、健康診断などで指摘されるケースがほとんどです。
そのため、病気の進行に気が付かないまま深刻な状態に至ってしまったこともよく見受けられます。

当院では、脂質異常症の指摘を受けた方には、その場で頸動脈エコー検査などを行い、現在までにどのくらい動脈硬化が始まっているかを診断し、治療の必要の有無を判断します。
健診での脂質検査において高い数値が出たと言う場合は、ご受診ください。

高尿酸血症

生活習慣病のイメージ写真02

血液中で尿酸が多くなっている状態のことを高尿酸血症と言います。
尿酸は水分に溶けにくく、尿酸塩となって血液中で存在していますが、これが過多になると針状の結晶ができるようになり、結晶化した尿酸塩が関節付近まで降りていき、体の各関節に炎症が起きるようになります。
なかでも足の親指の付け根付近に尿酸塩が降りると、赤く腫れて激しい痛みが出るのですが、これを痛風と言います。
ちなみに痛風とは、風が患部に当たっただけでも痛むという表現から名づけられた痛みのことです。

なお尿酸が増える仕組みですが、体の細胞は、毎日の新陳代謝で新しくつくり変えられています。
その結果、細胞の核からはプリン体が生成されるのですが、この物質が尿酸の元になります。
なおプリン体には、レバー類、干し椎茸、魚卵類、えび、かつお、いわしなど一部の魚介類に多く含まれています。
そしてアルコール飲料には、尿酸値を上昇させる作用があります。
こうした飲食物を好む人は、尿酸値が高くなりやすい傾向があります。

高尿酸血症の治療では、尿酸過多の状態を解消する必要があり、その状態を調べる尿酸値は血液検査で測定できます。
なお同疾患は、血清尿酸値が7mg/dl以上の場合に高尿酸血症と診断されます。
尿酸値が高い状態が続くようであれば痛風の発作を起こす可能性が高いので、尿酸値を下げる治療を行う必要があります。