肥満外来

肥満のイメージ写真

肥満は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の原因となる他、睡眠時無呼吸症候群なども引き起こし、将来的には、動脈硬化から心筋梗塞や脳卒中などを起こしやすくなります。また、歳を重ねてからの肥満は、身体機能が低下するロコモやフレイルを引き起こし、寝たきりの原因になるとも言われています。

当院では、まず、単純な肥満なのか症候性肥満と言われる原因のある肥満なのかを診断します。
そして、それによって引き起こされた糖尿病、高血圧、脂質異常などの生活習慣病の治療を行いながら、体重減少につながる食事指導、運動指導や薬物治療を行います。

食事や運動など日頃の生活習慣に気をつけていても肥満気味になる方や、他の肥満治療の効果が得られない方は、早めにご相談下さい。

症候性肥満とは?

甲状腺や副腎、下垂体疾患などのホルモンの分泌異常、また脳の病気からくる摂食障害、そして薬の副作用などが原因で引き起こされる肥満であり、生活習慣の改善では治りません。
これは原因追及とそれに応じた治療が必要です。

脂肪は内分泌組織だった!

実は、お腹の腸管の周りに貯まる内臓脂肪は、様々なホルモン(内分泌因子)を分泌することが解明されました。
その中でも悪玉ホルモン(PAI-1、TNF-α、アンデオテンシノーゲン、レジスチンなど)が、脂肪や糖分の代謝の悪化を招いたり、血圧の上昇などに関与して、動脈硬化を進行させると考えられています。
肥満を解消することで、こういったホルモンの影響も改善することができます。